昔からLongバッテリーのお世話になっています。Longバッテリーには緑文字の高寿命タイプが存在するのですが、amazonには取扱い店がなかったので、こちらのノーマル品をバイクパーツセンターに注文しました。千葉→神奈川ということもありamazonの到着予定日より二日早く注文した翌日到着しました。状態もほぼ満充電でした。ありがとうございます。基本知識他の方のレビューを読んでいて、いろいろ気になったのでバッテリーについて書いておきます。(数値は気温によって変動しますので、目安と考えてください。)バッテリーの電圧は静状態(化学反応が収束している状態)で12.0V～13.2Vが正常です。満充電して１日放置し負荷をつながない状態で、13.0V以上であれば元気90％以上、12.0V以下であれば元気０％のご臨終です。電圧を測定できるテスターさえあれば、バッテリー液の比重を測定しなくても充電後の電圧でバッテリーの元気度は判ります。バッテリーは使わなくても時間の経過と共に電圧が下がる現象が発生します。これを自己放電と言います。自己放電あるいは使い過ぎで12.0V未満になった状態を過放電といい、その度合によっては未使用の新品でも充電出来なくなってしまうことがあります。このため負荷を接続していない保存状態でも数ヶ月～1年に一度は充電して過放電を回避する必要があります。また13.02V(2.17×6)を超えている状態を過充電といい、満充電状態であるにもかかわらず定格電流の10分の１(本品では1.2A)を超える電流で充電し続けると深刻な過充電状態となり、バッテリーを傷めて寿命を短くしてしまいます。オートストップ機能のない充電器を使ってチャージするさいはタイマーを併用する、充電電流が設定可能であれば1.2A以下に設定する、充電電圧が設定可能であれば14.5～15.0Vに設定する、など過充電を回避する工夫が必要です。短時間で充電を終わらせようと大電流で急速充電したり、大きな負荷をつないで大電流で放電したりすれば、やはり寿命を縮めてしまいます。このバッテリーの最大許容電流は12Aではなく3.6Aなので、これを超える事を極力避け、なるべく少ない電流で使うのが長持ちさせるコツです。鉛バッテリーにはスターターバッテリーとディープサイクルバッテリーがあります。スターターバッテリーは自動車やオートバイに搭載されているバッテリーで、大型の端子で定格の数倍の大電流が取り出せる反面定格容量の20～25％しか使用出来ない、自己放電が多い、過放電に強い、という特徴があります。一方、ディープサイクルバッテリーは小型の端子で定格より少ない電流しか取り出せない代わりに定格容量の80％が使用出来る、自己放電が少ない、過放電に弱い、という特徴があります。本品はディープサイクルバッテリーなので、12V×12A×0.8＝115.2Wまで使用可能ということになります。たとえば10ワットの照明なら115.2Wh÷10W＝11.52h、11時間半点灯できます。ただし、80％を使うと過放電状態に突入し始めます。照明を消し忘れてバッテリーが放電終止電圧10.5V(1.75×6)よりも低下してしまえば深刻な状態となり充電不能となってしまうので注意しましょう。これを回避するバッテリープロテクターというものもありますので、心配なら導入を検討するとよいでしょう。バッテリーは上手に使ってあげればメーカーが言う耐用年数より長持ちしますが、不適切な使い方をすれば、たった一回の放電でダメになってしまいます。また、次のような使い方は避けなければなりません。1．バッテリーがピッタリ収まるような密閉容器に収容して使う。(バッテリーは電力に応じた発熱をするので、ケースに入れる場合は十分な空間と熱管理が必要。)2．ディープサイクルバッテリーをスターターバッテリーとして使う。3．バッテリーの定格表示を個別の仕様だと思い込んで使う。このような使い方をすると、寿命が極端に短くなります。それだけでなく、異常加熱によってバッテリーが変形したり膨張したりしますし、破裂や発火に至る場合もあるのでとても危険です。応用例　ドライブレコーダー用電源の製作当方、このバッテリーをドライブレコーダ－用電源を作るのに利用しました。車のシガーソケットから自動で充電し、走行中はもちろんエンジン停止後も2時間ドラレコに電気を供給し続けるようにしました。2時間というのはお店の駐車場に車を駐めて買い物や食事を終えて出てくるまでの時間を想定しています。数十年の運転歴で、事故０回、違反０回、煽りを受けた０回、駐車場で当て逃げされた１回、駐車場で傷をつけられた２回、車上荒らしされた０回という経験から、運転中よりむしろ駐車場での録画が必要だと感じています。駐車録画時間は0.1秒～999分の間で設定可能です。完成した電源の写真と回路図をアップしておきますが、回路図はamazonの写真が小さすぎて文字が読めないかもしれません。携帯端末をお持ちでしたら、amazonアプリで写真を表示しピンチアウトで拡大すれば部品定数も読めるようになります。製作にはこのバッテリーの他に次のものが必要です。○DC-DCステップアップユニット最大出力30V3AでCC(Constant Current)機能付きというスペックのものを4ドル弱でAliexpressで購入。12V入力で16V1.2Aを出力するようにトリマー抵抗を調整します。この設定で最大で1.2A、満充電時は0.15A程度のチャージ電流になるので、バッテリーへの悪影響は殆どありません。○Delay Timerユニット(ケース付き)Aliexpressにて4.3ドルで購入。動作モードは四種類ありP-4に設定、トリガーにACC電圧をそのまま利用。amazonにも取扱いあり。○制御ユニット（自作）DC-DCステップアップユニットが通電された1秒後にバッテリー充電が開始されるようにCとRでタイマーを組みました。リレーは手持ちの関係で5Vの2回路2接点、接点容量2Aを使い、220Ωの抵抗をシリーズに入れることで12V仕様にしています。リレーを新規購入するなら12Vの2回路2接点、接点容量5Aのものが良いでしょう。この場合220Ωの抵抗は不要です。Delay Timerユニットには初動のみこのユニットから電気を供給し、リレーが動作したあとはバッテリーから供給されます。○ケースコーナンで税別480円でした。このケース、バッテリーの重さでたわまない頑強さが魅力です。ケースとバッテリーの隙間を木材で埋めバッテリーを固定しています。木材は鉋で削り紙一枚入らない精度に仕上げフロアマットと天蓋に両面テープで固定してあります。初めに製作したドラレコ電源は充放電を管理するソーラーチャージコントロールユニットとDelay Timerユニットがバッテリーに常時接続だったたのですが、満充電後1週間で結構電圧が下がっていたので、もしやと思い待機電流を測ってみたら28.9mA(それぞれ12mA、16.9mA)と予想外に大きく、計算では17日でバッテリーがカラになってしまうというものでした。そこでソーラーチャージコントロールユニットを取り外し、変則的な接続法ではありますが、Delay Timerユニットには動作時のみ電気を供給するように変更しました。これだと待機電流はゼロとなりバッテリーそのものの自己放電が問題になるだけで、１年運転しなくても大丈夫という究極の仕様になりました。当方、ボート釣りをやるもので、バッテリーアウト端子を設けました。車外に持ち出して電動リールや魚探の電源として使うこともできます。車のACC電圧がドラレコ電源のスイッチなので車のキー操作と連動しており一切操作を必要とせず、現地に到着したときはいつもフル充電という使い勝手の良さです。バッテリーアウト端子を設ける場合はバッテリーから出力端子までの配線に0.75SQ以上の太さのものを使ってください。乗用車のバッテリーはフロントボンネット内に搭載されていることが多く、フロント部分のクラッシュ時、電源が落ちてドラレコに肝心の事故記録がなされていなかったという事例が少なからずあるようなので、このドラレコ電源を車内にしっかり固定して設置しておけば電源に起因する録画飛びはなくなると思います。追記モバイルWiFiのルーターもこのドラレコ電源のDelay Timer出力に接続しています。こうするとエンジンを止めても2時間回線をキープし続けてくれるので、小さなお店なら店内でも引き続きWiFiが使えるし、退店後のエンジン始動時も待ち時間ゼロで再開でき、とても快適です。

実際見ると、もう一回り大きいのが欲しい。

デザイン、調整機構、価格も申し分なく良かったです。ただレバーの握る面の角がもう少し丸ければベストです。

XJR1300にはブレーキレバーが取り付け出来ません。